物語の舞台は、どこにでもあるごく普通の銭湯。未亡人ゆり子が番頭として一人切り盛りしている。ゆり子目当てに、男湯はいつも常連で賑わっている。七人の常連は、ゆり子のこととなると自分がいちばん愛していると譲らない。忍耐力がいちばんある人が、彼女にふさわしい。それならば、サウナにいちばん長く入っていられる人が、ゆり子と付き合えるということにしよう! そんな理由でサウナ我慢対決が勃発! ダメな大人たちが、ここぞとばかりに勇気を振り絞り戦場であるサウナに入る。暑さに耐えながらも、皆ゆり子への愛を語らい、時に笑い、怒り、悲しみ、そして涙する。滴り落ちる液体は汗か涙か、神のみぞ知る。暑さに耐え、愛の深さを表現する。こんなにも歪んだ愛の表現を見たことあるだろうか。過酷な暑い、熱い、バトルの行方はいかに。誰がゆり子と付き合えるのか!